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Google広告P-MAXで成果を出すアセット戦略の全て。
AIが高評価する画像・動画・テキストの黄金比率や、必須アセット構成を徹底解説します。
特に重要な縦長動画の活用法、機械学習を加速させる「1グループ1テーマ」の運用ノウハウやP-MAXのパフォーマンス改善に直結するプロの視点を紹介。
※P-MAXの基礎や設定方法を知りたい方は、先に『初心者向けP-MAX完全ガイド』をご覧ください。
Google広告のP-MAX(パフォーマンス最大化)キャンペーンで成果を最大化するには、アセットグループの設計が最も重要です。
機械学習に任せるとはいえ、AIに学習させる素材の質と量が広告効果を大きく左右します。
P-MAXキャンペーンでは、テキスト、画像、動画などのアセットをAIが自動で組み合わせて最適な広告を生成します。
配信面はGoogle検索、YouTube、ディスプレイ、Discover、Gmail、マップと多岐にわたるため、「どこに出ても恥ずかしくない多様なアセット」の準備が成功の鍵となります。
Googleが推奨する最低限のアセット数は明確です。
数を揃えることで、広告アセットの充実度が「非常に高い」と評価され、キャンペーンの注目度(入札の有利さ)が向上します。
Google推奨アセット数
- テキストアセット:
20個(広告見出し15個、説明文5個)- 画像アセット:
7個以上(横向き3個、正方形3個、縦向き1個)- 動画アセット:
1個以上
画像アセットでは、これらの3つのアスペクト比を網羅することが重要です。
ポイント
- 横長画像(1.91:1)
推奨:1200×628 px
用途:検索結果、ディスプレイ広告など- 正方形画像(1:1)
推奨:1200x1200px
用途:YouTube、Discoverフィード、Instagram(Meta連携時)など- 縦長画像(4:5)
推奨:960×1200
用途:スマホの縦型表示、フィード面
画像制作の最大のコツは、「テキスト情報を画像内に詰め込まないこと」です。
P-MAXではAIが「画像」と「テキストアセット」を動的に組み合わせます。
画像内に文字が多いと、システムで生成されたテキストと内容が重複したり、縮小表示された際に文字が潰れて視認性が下がったりします。
プロのポイント
- どうしてもキャッチコピーを画像に入れたい場合は、「セーフゾーン(画像の中心領域)」に収めるようにしてください。
↓
上下左右の端は、自動トリミングや配信面のUI(スキップボタン等)と被るリスクが高いためです。
結論から言うと、動画アセットは必須です。
設定しない場合、Googleが静止画をスライドさせただけの「簡易動画」を自動生成しますが、これはブランドイメージを損なう可能性が高く、クリック率も期待できません。
推奨される動画仕様はこれら3つですが、中でも縦長動画の重要性が増しています。

YouTube Shorts(ショート動画)への配信枠が増えている現在、スマホ画面いっぱいに表示される縦長動画は、圧倒的なエンゲージメント率を叩き出します。
動画リソースがない場合でも、Google広告管理画面の作成ツールを使って、静止画から簡易的な動画を作りましょう。
自動生成されるものより、意図を持って作った動画の方が遥かにマシです。
成果を最大化するには、「1アセットグループ = 1テーマ」の原則を徹底してください。
悪い例
- 1つのグループに「20代向け基礎化粧品」と「50代向け育毛剤」を混ぜる。
→ AIが「誰に」「どの画像」を見せればいいか混乱し、学習が進みません。
良い例
- グループA:
ブランド認知用(イメージ重視の画像)- グループB:
新商品「〇〇」販促用(商品単体の画像)- グループC:セール訴求用(価格メリットを強調したテキスト)
推奨されるアセットグループ数は3〜5個から始め、パフォーマンスを確認しながら調整します。
最強のアセットグループ構成の条件をまとめました。
機械学習が十分に機能するには最低4〜6週間の学習期間が必要なため、初期設定を入念に行い、焦らず長期的な視点で運用することが成功への近道です。
参考URL
Google広告公式ヘルプページ
https://support.google.com/google-ads/answer/14143250?hl=ja