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SNS広告の中でも、近年特に注目されているのが「LINE広告」です。
月間アクティブユーザー9,900万人超を誇るLINEは、日本人の約8割が利用する生活インフラ。
この記事では、LINE広告の特徴や他SNSとの違い、配信の仕組み、活用事例を初心者にもわかりやすく解説します。
① 他SNSには届かない「独自のリーチ力」
スマートフォンユーザーを対象とした調査(LINE株式会社/2022年7月実施)では、41.2%もの人が「FacebookやX(旧Twitter)、Instagramは使わず、LINEだけを使っている」と回答しました。
つまり、InstagramやXだけに広告を出しても届かない“貴重な層”にアプローチできるのがLINE広告の魅力です。
また、LINEはメッセージアプリとして日常生活の中で常に利用されており、広告が「自然に目に入る」点も高い効果につながっています。
このように、LINE広告は「日常的に使われるアプリ」という特性を活かし、他のSNSでは届かない層に確実にアプローチできる点が大きな強みです。


② 高精度なターゲティング機能
LINE広告では、ユーザーの行動データや興味関心データをもとに、配信対象を精密に絞り込めます。今回は主な4つをご紹介します。
LINE広告の便利なターゲティング機能
- オーディエンスセグメント配信
年齢、性別、地域、興味関心などで対象を絞る基本的な配信方法- オーディエンス配信
自社サイト訪問者やアプリ利用者などのデータをもとに配信- 類似配信
成果の出たユーザーに似た属性のユーザーへ配信
(類似オーディエンスサイズを1〜15%で設定可能であるため、リーチするユーザーを調整できます。)- 自動ターゲティング
広告主の設定を最小限にし、AIが成果が見込める層へ自動配信
これらを組み合わせることで、無駄な配信を抑えつつ、成果につながるユーザーにリーチできます。
③ LTV(顧客生涯価値)を高める仕組み
LINE広告は、業種・規模を問わずさまざまなビジネスで活用されています。
そのため、マーケティング目的に応じた広告配信が可能です。
「友達追加」は、LINE公式アカウントの友だちを増やすことができる広告配信で、比較的少額の広告予算でも成果につながりやすい配信です。
| キャンペーンの種類 | 配信目的 |
| ウェブサイトへのアクセス | ウェブサイトのリンククリックを促す |
| ウェブサイトコンバージョン | 資料請求や商品購入などのコンバージョンを増やす |
| アプリのインストール | アプリのインストールを増やす |
| アプリのエンゲージメント | アプリの起動回数を増やす、休眠顧客の利用を促す |
| 動画の再生 | 動画視聴による認知拡大を促進する |
| 友だち追加 | LINE公式アカウントの友だちを増やす |
| 商品フィードから販売 | ウェブサイト訪問者に商品広告を表示し、認知拡大や購入を促進する |
| リーチ | 広告のリーチ数を最大化させる |
比較すると、LINE広告は「日常的に使われるアプリ」という特性から、他のSNSでは届きにくい層にもリーチできる点が大きな強みです。
また、豊富なターゲティングを活用し、獲得が見込める媒体です。
| SNS | 主な特徴 | ユーザー層 | 広告フォーマット | 得意な目的 |
| LINE広告 | 日常的に使われるアプリで、生活に密着。Yahoo!データと連携可能。 | 全世代(10代〜60代以上)、男女ほぼ均等 | トークリスト、LINE NEWS、LINE VOOMなど | 購買・申込み・問い合わせなど直接成果につながる広告 |
| X(旧Twitter) | 拡散力が高く、話題性やリアルタイム情報に強い | 10〜40代、男女比やや男性多め | プロモツイート、プロモアカウント、動画広告など | キャンペーン拡散、認知拡大、話題化 |
| ビジュアル重視、トレンドやライフスタイルに影響力 | 10〜40代、女性比率高め | フィード広告、ストーリーズ広告、リール広告など | ブランド認知、商品・サービスの興味喚起、EC誘導 | |
| ビジネス層・高年齢層向け、細かいターゲティング可能 | 30〜60代、男女比ほぼ均等、ビジネス層多め | フィード広告、動画広告、カルーセル広告など | 高単価商材、BtoB、教育、不動産、イベント集客 |
LINE広告は約20種類の配信面を持っています。
今回は主な配信先3つをご紹介します。
・トークリスト
LINEのトークリスト最上部に表示される広告で、ユーザーはクリックすると商品・サービスのランディングページに遷移します。
圧倒的なデイリーアクティブユーザーを誇るトーク画面最上部のため、大規模プロモーションに最適です。
• LINE NEWS
月間アクティブユーザー数約7,700万人以上(2021年8月時点)の高アクティブユーザーを持ち、ニュースタブや記事一覧ページ、さらに約430媒体のアカウントメディア内にも広告配信が可能です。
• LINE VOOM
動画コンテンツが中心のプラットフォーム。動画広告を自然な形でユーザーに届けることが可能
配信面ごとに特徴を理解し、目的に合わせて使い分けることで、より効果的な広告展開が可能になります。

LINEとYahoo! JAPANの経営統合によって、広告配信の「データの質と量」が大幅に向上しました。
ポイント
- 【統合前】の課題:
圧倒的なユーザー数を持つ一方で、ユーザー行動に基づく深いデータ分析や、それに基づいた効果的なパーソナライゼーションに課題があった。- 【統合後】の進化:
Yahoo!が持つ検索データ、購買データ、位置情報、興味関心データなどがLINE広告で使用可能。
データの「カバレッジ(範囲)」と「深さ(精度)」が格段に向上し、マーケティングファネルの各段階に対応した多種多様なデータを活用して配信することが可能。
結果として、ファネル上部(認知)から下部(購買)まで一気通貫のマーケティング設計が可能になりました。


①資料請求を増やしたい場合
- 配信方法:
オーディエンス配信+類似配信- ターゲット:
サイトを訪れたが請求しなかったユーザー
過去に請求したユーザーに似た層- 狙い:
リターゲティング+新規類似ユーザーへの拡張で確度の高いユーザーに広告を配信。
② 美容系新商品の認知拡大
- 配信方法:
オーディエンスセグメント配信+オーディエンス配信- ターゲット:
「美容」「コスメ」など興味関心セグメントに該当する層
過去のWeb訪問履歴がある層- 狙い:
興味関心で配信+リターゲティングにより、認知の獲得と確度の高いユーザーに広告を配信。
このように、目的に応じてターゲティングや配信方法を組み合わせることで、より高い成果を安定的に得ることができます。
LINE広告では11種類の広告フォーマットがあり、目的に応じて組み合わせて運用するのがポイントです。

特定の形式に依存せず、複数のフォーマットでA/Bテストを行い、CTRやCVRをもとに最適化を進めましょう。
さらに、クリエイティブのPDCAを素早く回すことが成果を伸ばす鍵です。
訴求軸・デザイン・コピーを定期的に見直し、反応率の高い要素を分析して継続改善を行いましょう。
PDCAを素早く回し、最も反応の良いクリエイティブやフォーマットを見つけ出すことが、LINE広告で成果を伸ばす最大のカギです。
LINE広告は、日本人の生活に最も密着したSNS広告です。
他のSNSでは届かない層へのリーチ、高精度なターゲティング、そしてYahoo!データとの連携による分析力で、あらゆる業種・目的に対応できます。
特に「友だち追加」を活用したLTV向上戦略や、Yahoo!データを活かした購買促進は他媒体にはない強みです。
まずは少額からテスト配信を始め、自社の商材・顧客層に合った施策を見つけていくことが成功の第一歩となります。
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